こんにちは!エターナルフィット円山の八島です!
睡眠は、私たちの健康に欠かせない重要なものです。適切な睡眠時間を取ることは、心身の回復やストレスの軽減、免疫力の強化など、多くの健康効果をもたらします。「睡眠不足」が健康に悪いというのはわかるかと思いますが、実は「寝過ぎ」も健康に悪影響を及ぼす可能性があることはあまり知られていません。実際に、睡眠の質や量が適切でない場合、さまざまな健康リスクが増加し、死亡率が高まるという研究結果も報告されています。
今回の投稿では、睡眠不足と寝過ぎが死亡率に与える影響について、科学的な視点から解説します。どれくらいの睡眠時間が健康に最適で、どのように自分の睡眠習慣を改善すべきか、その具体的な方法も紹介していきます。
Contents
睡眠不足が健康に与える影響
まず、睡眠不足が健康に及ぼす影響について見ていきましょう。
1.心臓疾患や脳卒中のリスク増加
睡眠不足は心臓に対する負担を増大させ、心血管系の疾患リスクを高めることが知られています。多くの研究によれば、1日6時間未満の睡眠を続けている人は、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まることが示されています。特に、慢性的な睡眠不足は血圧を上昇させ、動脈硬化の進行を早める可能性があるため、心臓や脳への負担が大きくなります。
2.免疫力の低下
睡眠不足は免疫システムにも悪影響を与えます。睡眠中に体は免疫細胞を修復し、病原体に対する防御力を強化しますが、睡眠が不十分だとその過程が妨げられます。これにより、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなり、回復にも時間がかかることが報告されています。また、がんなどの重篤な病気に対する抵抗力も低下すると考えられています。
3.精神的な健康への影響
睡眠不足は、うつ病や不安障害などの精神的な健康問題とも密接に関連しています。特に長期間にわたる睡眠不足は、脳の働きに影響を与え、感情のコントロールが難しくなります。また、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が増え、ストレスを感じやすくなるため、精神的な疲労が蓄積しやすくなります。
4.糖尿病や肥満との関連
睡眠不足は、体の代謝機能にも悪影響を及ぼします。短時間睡眠の人は、食欲を調整するホルモンのバランスが崩れ、過食や高カロリーな食事を選びやすくなることが知られています。これにより、肥満や糖尿病のリスクが高まります。さらに、睡眠不足はインスリンの感受性を低下させ、血糖値のコントロールが難しくなるため、糖尿病のリスクが増加します。
寝過ぎがもたらす健康リスク
次に、寝過ぎがもたらす健康リスクについて見ていきます。多くの人は、睡眠不足が健康に悪いことは知っているかもしれませんが、寝過ぎもまたリスクがあるということを意識している人は少ないでしょう。
1.心血管系への影響
過剰な睡眠もまた、心血管系のリスクを高める要因となります。ある研究では、1日9時間以上の睡眠をとる人は、6〜8時間の適切な睡眠時間を確保している人に比べて、心疾患や脳卒中のリスクが高まることが報告されています。理由は完全には解明されていませんが、長時間の睡眠が血流を低下させ、血管の機能を弱める可能性があると考えられています。
2.精神的な健康への悪影響
寝過ぎは、精神的な健康にも影響を与えることがあります。特に、長時間の睡眠が常態化すると、日中にだるさや無気力感を感じやすくなり、うつ病のリスクが高まる可能性があります。また、過剰な睡眠は社会的な活動を減少させ、孤立感や不安感を増すことにもつながるため、メンタルヘルスに悪影響を及ぼすと考えられています。
3.代謝や体重管理への影響
寝過ぎも代謝に悪影響を与える可能性があります。長時間寝ることで活動量が減り、代謝が低下しやすくなります。その結果、カロリー消費が少なくなり、肥満のリスクが高まることがあります。また、寝過ぎによって日中の活動時間が短くなることで、体のリズムが乱れ、食事のタイミングや内容が不規則になりがちです。これも体重管理を難しくする要因です。
適切な睡眠時間とは?
では、どれくらいの睡眠時間が健康にとって最適なのでしょうか?
1.成人に推奨される睡眠時間
一般的に、成人に推奨される睡眠時間は7〜9時間とされています。これは、健康な生活を送るために必要な最低限の睡眠時間であり、これ以下の睡眠や、それ以上の過剰な睡眠は、先述のように健康リスクを増加させる可能性があります。
2.年齢や生活スタイルによる個別の違い
しかし、最適な睡眠時間は個人によって異なります。年齢や生活習慣、健康状態によって、必要な睡眠時間には違いが出てきます。例えば、成長期の子供や運動量の多い人は、より多くの睡眠が必要ですし、逆に高齢者は少し短い睡眠時間でも健康を維持できる場合があります。自分に合った適切な睡眠時間を見つけることが重要です。
良質な睡眠を確保するための方法
適切な睡眠時間を確保するだけでなく、質の良い睡眠を取ることも大切です。ここでは、良質な睡眠を得るための具体的な方法を紹介します。
1.起きたら朝日を浴びる
起きてすぐ朝日を浴びることで体内時計がリセットされ、その後15~16時間後に眠気が起こります。また毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる習慣をつけることが、体内時計を整えるために重要です。不規則な生活リズムは、睡眠の質を低下させ、日中のパフォーマンスにも悪影響を与えます。週末でも極端に寝すぎたり、寝不足になったりすることは避けましょう。
2.寝る2時間前までに夕食を済ませる
夕食は、寝る2時間前までに済ませましょう。もし食べる時間が遅くなってしまうときは、消化の良いものを食べましょう。寝る直前に食事をしてしまうと、胃腸に血液が回り内臓が活発に動いてしまうため、睡眠の妨げとなります。
3.寝る2~3時間前に入浴をする
人は体温が下がってきたタイミングで眠気を感じるため、入浴で一時的に体を温めその後体温が下がることによって寝つきが良くなります。そのため、体温が下がるまでの時間を考えると寝る2時間前が理想的です。また、お湯の温度は38~40℃程度のぬるま湯が良いでしょう。
4.寝る前のアルコール・カフェイン・タバコを控える
アルコールを摂取した方がよく寝れるんじゃないか?と思う方も多いのではないでしょうか。確かに寝つきを良くする作用もあるのですが、反対に覚醒作用もあるため、睡眠の質を低下させる可能性があります。
また、カフェインそしてタバコに含まれるニコチンは覚醒作用があります。ニコチンの覚醒作用は1時間、カフェインは3時間程度持続するといわれていますので、睡眠前の摂取は控えていきましょう。
5.適度な運動
日中に適度な運動を行うことも、夜の睡眠に良い影響を与えます。特に有酸素運動や軽い筋トレは、睡眠の質を向上させ、リラックスしやすい状態を作ることができます。日中の覚醒度を高めることで、熟睡度が向上します。ただし、就寝直前の激しい運動は逆効果になるため、運動は就寝の3時間前までには終わらせましょう。
まとめ
「睡眠不足」と「寝過ぎ」の両方が、健康に悪影響を与え、死亡率を高めることが多くの研究で明らかになっています。理想的な睡眠時間は成人の場合7〜9時間が目安とされており、これを守ることが健康維持にとって非常に重要です。また、単に睡眠時間だけでなく、睡眠の質も大切です。規則正しい生活習慣を心がけ、適切な睡眠環境を整えることで、質の高い睡眠を確保し、健康的な生活を送りましょう!
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