「子どもの頃から筋トレをすると身長が伸びない」はウソ?科学的な視点から解説します!

みなさん、こんにちは!エターナルフィット円山の八島です!

子どもの頃から筋トレを始めると「身長が伸びなくなる」と、一度は皆さん聞いたことがあるのではないでしょうか?この考え方は、世の中に広く浸透していると思うですが、果たしてそれは本当なのでしょうか?

そこで今回は、成長期の子どもたちが筋力トレーニングをすることは、本当に身長の成長に悪影響を与えるのかを、科学的な視点から解説していきます!

筋トレと成長に関する一般的な懸念点

まず、なぜ「筋トレをすると身長が伸びなくなる」という考えが広まったのかを理解する必要があります。この懸念は主に以下の要因から来ていると考えられます。

1.成長板への影響

子どもや青年期における身長の成長は、骨の両端にある「成長板(エピフィシス)」によって主に行われます。成長板は軟骨組織で構成されており、骨の長さを増やす役割を果たします。しかし、この成長板は成長期が終わると硬化して閉じてしまいます。筋トレがこの成長板に過度な負荷をかけることで、成長が阻害されるのではないかという懸念が広がりました。

2.ホルモンバランスの変化

筋力トレーニングは、テストステロンなどのホルモンの分泌を促進すると考えられています。一部の人々は、これが成長ホルモンのバランスを乱し、結果として身長の伸びを抑制するのではないかと考えています。

科学的根拠に基づく検証

これらの懸念は理論的には一理あるように思えますが、科学的な研究や実証データに基づいて考えるとどうなるでしょうか?

1.成長板に対する影響

実際のところ、適切に行われた筋力トレーニングが成長板に悪影響を与える可能性は低いとされています。アメリカスポーツ医学会(ACSM)は、成長期の子どもたちが筋力トレーニングを行うことに関して、適切な運動プログラムで実施すれば、安全であり、むしろ骨の強度を高めるなどの健康上の利益があるとしています。

また、適度な負荷の運動は成長板に悪影響を及ぼすことはほとんどないとされています。成長板は適切な運動によって刺激され、骨の成長が促進されることさえあります。ただし、過度の負荷や誤ったフォームでのトレーニングは怪我のリスクを高めるため、注意が必要です。

2.ホルモンバランスに関する研究

筋力トレーニングがホルモンバランスに与える影響についても、成長期における適切なトレーニングが、成長ホルモンの分泌に悪影響を与えるという証拠はほとんどありません。むしろ、適切な運動は成長ホルモンの分泌を促進し、全体的な成長をサポートすると考えられています。

また、成長ホルモンは主に睡眠中に分泌されるため、運動が直接的にこれを阻害することは考えにくいです。したがって、適切な睡眠とバランスの取れた食事を心がけることが重要です。

実際の研究結果と論文の紹介

実際の研究でも、筋トレが成長に与える影響は限定的であることが示されています。たとえば、2008年に発表された論文では、成長期の青少年を対象に筋力トレーニングを行った結果、成長板に悪影響を及ぼさず、むしろ筋力の向上とともに骨密度の増加が見られたと報告されています(Falk & Tenenbaum, 2008)。

また、2016年のレビュー論文では、適切なトレーニングプログラムを導入することで、成長期の子どもたちが健康的に筋力を増強し、同時に骨の発達にも良い影響を与えることが確認されています(Lloyd et al., 2016)。これらの研究は、筋トレが必ずしも身長の成長を阻害するものではないことを示唆しています。

筋トレを安全に行うためには?

筋トレを行う際に重要なのは、適切な方法で行うことです。特に成長期の子どもたちが筋トレを始める際には、以下のガイドラインを守ることが推奨されます。

1.フォームとテクニックの重要性

成長期の子どもたちに筋力トレーニングを導入する場合、フォームやテクニックを重視することが非常に重要です。適切なフォームでトレーニングを行うことで、成長板への過度な負担を避けることができます。初めて筋トレを行う場合は、専門のトレーナーや指導者のもとで基礎を学ぶことが推奨されます。

2.軽い負荷から始める

成長期には、筋肉や骨がまだ完全に発達していないため、軽い負荷から始め、徐々に負荷を増やしていくことが大切です。過度の重量を扱うと、筋肉や関節に無理な負担がかかり、怪我のリスクが高まります。最初は自重トレーニングや軽いダンベルから始め、筋力がついてきたら徐々に重量を増やしていくと良いでしょう。

3.トレーニング頻度と休息のバランス

筋力トレーニングは、頻度と休息のバランスが重要です。特に成長期の子どもたちには、体の回復が不可欠です。週に2~3回のトレーニングを行い、十分な休息を取ることで、筋肉の発達を促しながら、怪我を防ぐことができます。

運動パフォーマンスを最大限高めるためには?

筋トレだけでなく、有酸素運動や柔軟性トレーニングも取り入れることが重要です。これにより、全身のバランスが良くなり、怪我の予防や運動パフォーマンスのUPにつながります。また、様々な運動を組み合わせることで、成長期の体に過度の負担をかけることなく、健康的な発達をサポートできます。

結論:筋トレは身長の成長を阻害しない!

結論として、小さいころから適切に行われた筋力トレーニングは、身長の成長を阻害するどころか、健康的な成長をサポートする可能性が高いと言えます。重要なのは、正しい知識を持ち、適切な方法でトレーニングを行うことです。

筋トレが成長期に与える影響については、今も様々な研究が行われています。現時点での科学的なエビデンスは、適切な方法でトレーニングした子どもの成長には、悪影響を及ぼす可能性は低いことを示唆しています。むしろ、筋力の向上、骨密度の増加、全体的な健康の向上など、ポジティブな効果が期待できるでしょう!

成長期の子どもたちが筋トレを始める際には、適切な指導のもとで行うことが重要です。そして、トレーニングに加えて、バランスの取れた食事と十分な睡眠を確保することで、健康的な成長をサポートしていくことが大切です。

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